この記事ではNFTの1つ、「POAP」の作り方と、一番かんたんな配布方法を紹介します。
- NFTの一種でイベントなどの参加証明書
- 参加記念バッジ、お土産みたいなもの
- xDAIチェーンで発行され無料
- claim(請求する、貰う)のも無料
- POAP運営サイトで作れる
前回は、POAPとはどんなNFT?<使い方の謎に迫る>で、魅力や可能性に迫りましたが、今回は作り方です。
個人的には、これからメタバースがどんどん広まっていくと確信しています。
メタバースはどのプラットフォームであっても「イベント」を開催するには、とても相性のいいプラットフォーム。
有名なイベントや、音楽ライブに参加した人だけが貰えるPOAPも、将来的には価値が付くかもしれませんね。
そんなPOAPの作り方をどうぞ~!
【NFT】POAPの作り方
さっそく、NFTの「POAP」を作っていきましょう!
けっこう、かんたんですよ。
【NFT】POAPのイラスト画像を作っておく
まず一番大事ことは、先にPOAPに使うイラスト画像を作っておくこと。
POAPを作るには以下のような条件があります。
理想は円形ですが、あとでPOAPの情報を入力するときに「テンプレート」を選びます。
「Standard テンプレート」を選ぶと、表示では勝手に円形になるので、500×500px(正方形)でもいいと思います。
Create DropでPOAPの情報を入力
POAPの制作ページへ行き、「Create Drop」していきます。
ただし、全部英語で入力。
翻訳アプリDeepLがオススメです。
海外サービスなので、日本語だと申し込みがうまく反映されないようです。
ではまずは、POAPのタイトルから。
POAPはそもそもイベントの「参加証」なので、イベント情報を入れていきます。
What are you commemorating? | POAP(イベント)のタイトル |
---|---|
What do you want~ | POAP(イベント)の説明 |
Virtual Drop | 基本スルー、リアルイベントの場合に記入 |
Start Date | イベント開始日、連日開催なら「Multi」にチェック |
Expiry Date | POAPがclaimできる期限、締め切り |
英語で入力。
「Virtual Drop」は本当に現実でイベントを開催したなら記入ですが、必須ではないのでスルーでOK.
「Start Date」も単発イベントなら、Start DateとExpiry Dateだけで完了です。
Do you have a website~ | イベントサイトがあるならURLを入力 |
---|---|
POAP artwork | 用意したイラスト画像をアップ |
Template | Standard Templateが無難 |
Edit Code | あとで編集したいときに使う |
What is your email? | メルアド |
How many mint~ | POAPの発行数 |
テンプレートでいろいろなパターンが見れますが、個人的には「Standard Template」でいいと思います。
「Edit Code」は、登録したメルアドにも送られてきますが、とっても大事!
POAP作成を申請した後でも入力情報を編集できるのですが、その時に必要になります。
ちなみに、POAP画像以外の情報が変更可能で、画像はやり直しがききません。
最後に必要なmint数を入力で、完了。
イベント後に落ち着いて発行数を考え、POAPを作ればいいと思います。
POAPから届いたメールの内容を理解する
mint数まで入力して、申請するとPOAPからすぐにメールがきます。
もちろん英語。
時間差で2通届くので、それぞれの意味を確認しましょう。
最初に届くのは申請受け付けメール
最初に届くメールは、「POAPの発行申請を受け付けましたよ~」の意味のメール。
このメールの読み方を解説。
①Discourse | 24時間以内に2通目の「承認」が来なかったら、ここに相談 |
---|---|
②drop details | 編集 |
③edit code | 編集するときに必要 |
④redemptions | 発行状況 |
要約すると、「審査中だから待てってね~」です。
申請を日本語で入力していると、連絡がない場合があるようです。
editの編集で多いパターンが、「mint期限(Expiry Date)をも少し延長したいとき」など。
POAP redemptionsとは?
SUPPLY | claimされたPOAPの総数 |
---|---|
POWER | このPOAPを保有する、すべてのアドレスの総パワー |
TRANSFERS | 取引回数、一度でもこのPOAPが保有されればカウント |
例えば上記のPOAPのmint数は30個、そのうち17個がclaimされている状態です。
POWERは、今回発行したPOAPを持っているユーザーたちが、それぞれ保有している別のPOAPの数を合算したもの。
例えば、誰かが100個POAPを持っていて、今回のPOAPもclaimしたとしたら、POWERは「126」になる。
でもこれが、どんなメリットを生む指標なのか、まだ謎ですね。
一覧表では、POAPをclaimしてくれた人のアドレスが表示される。
どんなPOAPを持っているかも分かっちゃいます。
たまに所有数が1000個以上の人もいるけど、たぶんbotで、手当たり次第claimしてるだけ。
なので、POWERが高いPOAPも、純粋に人気や希少性があるとは正確に測れない。
2通目はおよそ24時間以内に届く、承認メール
24時間以内に2通目が届きます。
審査を経て、承認されれば「claim URL」の添付付きで送られてきます。
これが届かなければ、help centerにも問い合わせてみましょう。
【NFT】POAPの一番かんたんな配布方法
無事にPOAPのclaim URLが届けば、あとは配りたい人に向けて告知です。
ここでは、一番かんたんですぐに実行できる方法を紹介しますね。
チカラ技です・・。
添付されていたURLリンクを使う
添付されていた「claim URL」を、一人一人もDMなどで配っていく方法です。
1つのURLでclaimできるのは、もちろん1回だけ。
使い捨てです。
ひたすら、コピペして、TwitterやDiscord内で対象者に配る・・。
シンプル・イズ・ザ・ベスト!
2022/03/01現在、POAP公式のcliam専用ページなどを、運営に申請して作り、ユーザーがアクセスしてcliamして貰う『自動配布』は中止しているようです。
bot対策で、基本は根性の『手動配布』のみ!
Openseaでは、POAPは今のところ表示されない問題
Openseaでは、POAPは今のところ表示されない問題があります。
なぜなら、Ethereumチェーン互換の「xDAIチェーン」にて、ERC-721トークンとして発行されているから。
ですので、Mainnet(Ethereumチェーン)に移行すれば、Openseaでも表示され、売買可能。
これをPOAPサービスの中では「Migrate」と言います。
・・が、しかし・・。
とうぜん、ガス代(ETH)はかかるし、なんと現在(2022/3/1)は「Migrate」機能は中止中。
再開は不明です。
その時を待ちましょう。
まとめ【NFT】POAPの作り方と、一番かんたんな配布方法
- POAPは参加証明書
- 英語で申請する
- 一番かんたんな方法は手動配布
- 1URLにつき、1回claimのみ
- Migrateは現在中止
POAPは参加バッジのようなNFT。
Ethereumチェーンではないので、移行すればOpenseaなどでも売買は可能。
現在はシステムの復旧待ちです。
申請はさほど難しくないので、イベント毎に発行して、ユーザーへの満足度を上げるのもいでしょう。
手動配布はコピペの繰り返しで、大変ですが間違わないように、集中して頑張りましょう!涙。